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2011.11.4 ワンポイントメディカル アルコールと健康

ワンポイントメディカル

アルコールと健康

酔っ払い Drunkard アルコールは気持ちをリラックスさせたり、会話を楽しくさせる効果がありますが、大量摂取は身体によくありません。年末の忘年会を楽しく乗り切るために、アルコールと健康の関係についてご紹介します。

■アルコールの吸収と分解
 体内に摂取されたアルコールは胃から20%、小腸から80%が吸収されます。吸収・分解は全般的に速やかに開始されます。
1時間の分解速度の平均値
 男性:9g
 女性:6.5g  ※個人差があります
 吸収されたアルコールは血液にはいり、全身にいきわたります。分解は主に肝臓で行われた後、筋肉や脂肪組織などで水と炭酸ガスに分解され、体外に排出されます。呼気・尿・汗としてそのまま排出されるアルコールは、数%程度です。

■なぜアルコールで酔うの?
 アルコールには脳を麻痺させる効果があります。血液にはいったアルコールは、循環されて脳に到達し、神経全体を抑制している大脳を麻痺させます。

 大脳が麻痺すると、神経の抑制が取れ、興奮状態になったり、陽気になったりします。酔いの程度は血液中のアルコール濃度で決まり、濃度が高くなるとまっすぐ歩けない、呂律がまわらないなど運動機能の障害がみられます。

■酒は百薬の長というけれど・・・
 適度なアルコールはストレスを解消し、心を安らかにしてくれます。また血液循環をよくする効果もあります。
しかし、好きなだけ飲んでいいということではありません。
自分にあった量を守ることが大切です。

ビール beer■「節度ある適度な飲酒」は1日平均 純アルコールで20g程度とされています。
・ビール中瓶1本
・日本酒1合
・缶チューハイ1本
・ウィスキーダブル1杯

1.女性は男性よりも少ない量が適当である
2.少量の飲酒で顔面紅潮を来すなどアルコール代謝能力の低い者では、
  通常の代謝能力を有する人よりも少ない量が適当である
3.65歳以上の高齢者においては、より少量の飲酒が適当である
4.アルコール依存症者においては適切な支援のもとに完全断酒が必要である
5.飲酒習慣のない人に対してこの量の飲酒を推奨するものではない
  (厚生労働省「健康日本21」より)

高齢者の転倒 Elderly people's fall.■高齢者の飲酒
高齢者にとって過度の飲酒は健康に大きな影響を及ぼします。
・脳血管障害 ・骨折 ・認知症 など
飲酒量が増える特徴
・仕事の退職 ・配偶者の死 など

■女性の飲酒
 妊娠中・授乳期は禁酒しましょう
アルコールは胎児・赤ちゃんの脳や身体の発育に影響を及ぼす危険性があります。
妊娠中 胎盤を通して胎児に影響が…
授乳中 母乳を通して赤ちゃんに影響が…

■食べながら飲みましょう
 空腹時にアルコールを飲んだり、脂肪分の多いものを摂りすぎると、肝臓に大きな負担をかけます。

高タンパク・高ビタミンのものを摂りながら飲むようにしましょう。
枝豆、豆腐、刺身、焼き鳥、チーズ、卵焼きなど

酒類 Liquor■休肝日をつくりましょう
 晩酌を毎日の習慣にしていませんか?
週に2日は休肝日を設け、肝臓を休ませてあげましょう。
休肝日があるから、他の日にたくさん飲んでいいというわけではありません。

掲載している情報は株式会社メディネット様より提供をいただいております。
URL:http://www.mdnt.co.jp/

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