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2012年新年あいさつ 社会福祉法人 南東北福祉事業団 常務理事兼事務局長 大森正義

常務理事兼事務局長 大森正義
2012年新年あいさつ

社会福祉法人 南東北福祉事業団
常務理事兼事務局長 大 森 正 義



謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
また旧年中は、格別のご支援、ご協力を賜り心より感謝申し上げます。
2011年の東日本大震災は、他に類のない広域の複合災害となり、津波による2万人もの犠牲者を出し、今も果てることのない原発事故による汚染など日本国民に深い衝撃を与えました。
犠牲になられた方々へ謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
 特に、福島県は放射能汚染によって、他県への避難を余儀なくされている方々の苦難の生活や冷温停止状態になったとは言うものの、実態は不透明で安心、安全には程遠い状態での年明けとなりました。
 施設としても、天災とはいえ、利用者さんやご家族の皆様方には大変な心労とご不便、ご迷惑を掛けましたが、現在は福島県、郡山市等の各行政機関を始め、各種諸団体、地域の皆様のご支援、ご協力によって、通常の業務運営を続けております。厚く御礼を申し上げます。
 2012年は、第3次補正予算の本格的な執行も始まることから、復興需要が起こり、国内需要の好転は期待されますが、記録的な円高、欧州債務危機等の影響から企業の国外移転による空洞化、雇用不安、金融不安等へ繋がり、景気回復を期待するには厳しいものと考えられます。
 これからは、団塊世代の高齢化進展を見据え、政府方針である「税と社会保障の一体改革」による財政の健全化を実現していくためには医療・福祉の連携が最も重要であります。まして、被災地においては、地域医療の崩壊、孤立する高齢者、行政の限界を考えれば、民が公を補う知恵や工夫、活力が求められます。
よって私どもは、如何なる状況下においても「すべては利用者さんのために」を基本として業務に専念することは勿論、南東北グループの一員として更なる組織力を高め、戦略戦術を駆使して経営基盤の安定化に取組むことを命題として、新たな貢献事業の実現を目指します。
 そのためにも福祉サービスの更なる充実を図り、社会貢献、地域貢献に職員一同、使命感と責任感を持って、誠心誠意取り組んで参りますので、尚一層のご指導、ご鞭撻をお願いいたしますと共に、皆様方の益々のご健勝とご発展をご祈念申し上げ、新年のご挨拶と致します。

平成24年1月吉日