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ワンポイントメディカル アレルギー性鼻炎の予防と改善方法

ワンポイントメディカル

アレルギー性鼻炎の予防と改善方法

アレルギー性鼻炎の症状を少しでもやわらげるためにはどうしたらいいのでしょうか?自分でできる予防方法、改善方法をご紹介します。

アレルギー性鼻炎とは!?
 アレルギー性鼻炎の症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりが何度も繰り返し起こります。そのアレルギーを引き起こす原因となる物質をアレルゲンといいます。アレルギー性鼻炎はアレルゲンの性質によって、通年性と季節性の二つに分けられます。

通年性のアレルギー性鼻炎
通年性のアレルギー性鼻炎を引き起こすアレルゲンは、家の中にたくさんあります。その中でもハウスダストは最も多く、その主な成分は室内に住む小さなダニの死骸や排泄物です。その他には、繊維のクズ、犬や猫などのペットの毛、台所や浴室から出るカビの胞子などさまざまなものが原因となっています。

季節性のアレルギー性鼻炎
季節性アレルギー性鼻炎の花粉症は、主に2月〜4月頃に飛散するスギ花粉が原因となることが多いですが、その時期以外に開花する植物の花粉が原因となる場合もあります。
花粉は風に乗って広範囲に広がるため、原因を取り除くことが難しいアレルゲンです。
そのため、いかに花粉から身を守るかが大切なポイントとなります。
スギ花粉 Cedar pollen
花粉の時期(参考)
スギ:2月〜4月
ハンノキ類:1月〜6月
ヒノキ:1月下旬頃〜5月
イネ科:4月〜10月
ブタクサ:8月〜10月
ヨモギ:8月中旬頃〜10月下旬頃

日常生活の見直し

アレルギー性鼻炎の治療法は薬物療法が中心となりますが、日常生活を工夫することで症状が緩和したり、出なくしたりすることができます。

通年性アレルギー性鼻炎の対処ポイント
インテリアに気を使いましょう
畳や絨毯はダニの温床になりやすいためフローリングなどに替えたり、カーテンは化繊(かせん)のものに替えましょう。
ペットはなるべく飼わない
 犬や猫などの体毛やフケの出るペットを室内で飼うことを止め(控え)ましょう。また、そうした動物と遊ぶことも発作の原因となるので注意しましょう。
鼻を刺激しない
 排気ガスや化粧品、タバコの煙のような刺激臭が発作の原因となる場合があります。

通年性・季節性共通のアレルギー性鼻炎
寝具は化繊を使う
 寝具は化繊製品やダニ予防のものに替えましょう。日頃から日光に当てて乾燥させて、就寝時はホコリがおさまってから、布団に入りましょう。
室内をまめに掃除する
 ホコリが立たないようにホウキやハタキは使わず。濡れ雑巾で拭き取ります。掃除機を使うときは喚起に気を付けましょう。
ストレスをためない
 ストレスは自律神経の働きを悪くしますから、発作の原因になります。睡眠を十分にとるなど、ストレスをためないように気を付けましょう。

季節性のアレルギー性鼻炎
メガネやマスクを使用しましょう
 外出時には、メガネやマスクを着用して花粉が鼻やのど、目に入らないように注意しましょう。
洗髪や洗顔をしましょう
 洋服についた花粉を払い落としてから家に入ります。目や鼻を洗い、うがいをしたり、洗髪をして花粉を洗い流すのも有効です。

アレルギー性鼻炎の対処について
薬で症状をやわらげましょう
 内服薬や点鼻薬は、医師から指示された1回の量、服用する時間・回数を守り、規則正しく使用しましょう。

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター