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9月9日は救急の日

ワンポイントメディカル
9月9日は救急の日

救急車の要請、救急医療は緊急時!!
近年、救急車の出動件数や搬送人数が増え、救急隊が到着する時間も遅くなっています。その中には、救急搬送を必要としないような症例もあります。「救急の日」の9月9日を機会に「救急」について考えてみませんか?
救急車 Ambulance

救急医療の受診について
救急医療の受診について 9月9日は救急の日 Day of the emergency








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その救急要請は本当に必要?
 救急出動の中で、症状に緊急性がなくても「交通手段がない」「どこの病院に行けばいいかわからない」「便利」「困っているから」などの理由で救急車を呼ぶ人がいます。また、「平日は休めない」「日中は用事がある」などの理由で、救急外来を夜間や休日に受診する人もいます。
 救急車や救急医療は、いざという時の自身の安心のために、適切に利用しましょう。

救急通報のポイント
救急通報のポイント
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コンビニ受診をなくしましょう。
 「コンビニ受診」とは、コンビニエンスストアに出かけるような気軽な感覚で、外来受診が休みの休診日や夜間に、救急医療の必要性がないのに救急外来を受診することをいいます。事例としは「待ち時間の短い夜間に受診したい」「仕事帰りに診てほしい」「出勤前に診てほしい」などがあげられます。また、「救急車で病院に行った方が早く診てもらえる」とタクシー代わりに救急車を呼ぶこともその一例となります。本当に必要とされる人が、いざという時に救急車や救急外来を利用できるようにコンビニ受診は控えましょう。
救急車

ためらわずに救急車を呼んでほしい症状

いつもと違う場合、様子がおかしい場合は救急車をためらわずに救急車を呼びましょう。
ためらわずに救急車を呼んでほしい症状
 ・呼吸停止、心臓停止で人工呼吸または心肺蘇生が必要な人
 ・呼吸困難な人
 ・胸痛を訴えている人
 ・大出血があり、ショック症状のある人
 ・腹部を強く打ち、ショック症状のある人、または腹全体が緊張して痛みが強く嘔吐や吐き気がある人
 ・重症の熱傷の人
 ・頭部を打ち、またはその他の理由で意識状態に異常がある人
 ・脊髄を損傷しているおそれがあり、手や足の一部または全部が麻痺している人
 ・激しい腹痛を訴えている人
 ・吐血や下血がある人
 ・腕や足を骨折している人
 ・けいれんが続いている人
ためらわず救急車を呼んでほしい症状:大人
ためらわずに救急車を呼んでほしい症状:大人
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ためらわず救急車を呼んでほしい症状:小児(15歳未満)
Pediatric Symptom I want to call an ambulance.jpg
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救急車の呼び方
How to call an ambulance
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参考:救急出動の現状と将来推計
The current state of emergency dispatch.jpg
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9月9日は「救急の日」です。
この機会に、救急医療に対する理解と認識を深めましょう!!

※資料は、消防庁平成23年3月発行「救急車を上手に使いましょう」を転載しています。
社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター