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ワンポイントリハビリ 膝の痛み「普段の生活の中でも工夫しよう!」

ワンポイントリハビリ

膝の痛み
「普段の生活の中でも工夫しよう!」

和式より洋式の生活を!
 普段の生活の様々な動作により、膝には大きな負担がかかっています。変形性膝関節症による痛みを軽減するには、運動療法に加えて、生活の中で膝にかかる負担を軽減することも非常に大切です。床に布団を敷いて寝起きしたり、正座をしたりする和式の生活は膝を深く曲げるため負担も大きくなります。なるべく、和式より洋式の生活を心がけるようにしましょう。布団での寝起きや正座の他に、和式トイレの利用や猫背で歩くなどの動作も膝に負担をかける要因になります。生活の中で注意することが大切となってきます。

膝への負担を軽減する動作
【座り方】
膝の痛みを生活の中で工夫しよう正座は避け、どうしても正座をしなければならないときには、お尻とふくらはぎの間に座布団を挟んだり、正座補助具を利用したりします。

【起き上がり方】
床から立ち上がるよりも、ベッドの生活のほうが膝への負担は少なくなります。また、起き上がるときにはまず体を横向きにし、次に両脚をベッドの外側へ出します。そして、肘を使ってゆっくりと上体を起こし、起き上がります。

【歩き方】
猫背などで姿勢が崩れていると膝に過度に負担がかかるので、できるだけ正しい姿勢を心がけます。あごを引いて背筋を伸ばし、視線が下に落ちないようまっすぐ前を見て歩きます。ただし、高齢で猫背の人は姿勢を正そうとすると体が痛んだり、転倒しやすくなったりするので、無理に治さないようにします。

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター
理学療法士