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ワンポイントメディカル マイコプラズマ肺炎

ワンポイントメディカル
マイコプラズマ肺炎

「痰が出ない」「乾いた咳が止まらない」・・・
もしかしたらマイコプラズマ肺炎かもしれません。

どんな病気?
 「マイコプラズマ・ニューモニア」という病原体(微生物)の感染によって、人から人へうつります。
  多くの場合、感染者の咳やくしゃみによる飛沫(しぶき)によって家庭・学校・職場内で感染するとされ、潜伏期間は約2〜3週間です。

どんな人がかかりやすい?
 1歳までに40%、5歳までに65%、成人までに約97%が感染を受けるといわれています。また、小児や若い成人だけでなく高齢者にもみられます。
   マイコプラズマ肺炎に対する免疫は、一生続くものではありません。そのため、一度かかった人が再び感染することもあります。

主な症状
Main symptom 主な症状●激しく乾いた咳(痰を伴わない・長期間続く)
●発熱
●全身倦怠感
●その他 結膜充血・頭痛など
※かなりの個人差があり、2〜3日で治る人もいれば1ヶ月以上続く人もいます。

合併症に注意
 発疹、胸水、貧血、関節痛などの合併症があります。 発熱が長く続き、おう吐や頭痛などがある場合は、髄膜炎の可能性があります。すぐに医療機関を受診しましょう。

診断方法
Diagnostic approach 診断方法●胸部X線検査
 肺の下のほうにすりガラス様の異常な影が現れることが多い。影の形は斑状・線状など多彩
●血液検査(血清抗体価の測定)

治療方法
 ニューマクロライド系、テトラサイクリン系の抗生剤が有効とされています。呼吸不全があり重症の場合は、副腎皮質ステロイド剤を併用することもあります。

予防方法
Method of prevention 予防方法●流行期には、うがいと手洗いを行い、睡眠と休養を十分とって免疫力を上げることが大切です
●マスクを着用し、人込みはできるだけ避けるようにしましょう
●マイコプラズマ肺炎の人と同じ部屋で寝ないようにしましょう


マイコプラズマ肺炎のワクチンは今のところないため、予防接種が出来ない病気です。職場・学校など施設内での集団感染を引き起こさないように、咳エチケットなどの感染予防を心がけましょう。

※ワンポイントメディカル「マイコプラズマ肺炎」は、総合南東北病院「@南東北情報BOX」と情報を共有しています。


社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター