過去の記事

ワンポイントリハビリ 「ロコモティブシンドローム」

ロコモティブシンドローム
〜20代・30代でも「隠れロコモ」かも!〜

 筋肉や骨、関節などの運動機能が加齢に伴い低下する「ロコモティブシンドローム」は「加齢性筋肉減少症」とも言われ、日本整形外科学会が2007年に提唱した言葉です。将来的に要介護になるリスクの高い状態であるロコモを予防するには、言うまでもなく日々の運動が大切。しかし、リハビリ機器やサポーターなどを製造販売する「日本シグマックス」がロコモ啓発の一環として全社員にロコモ判定テストを実施したところ、意外にも20代から30代の社員のロコモ予備軍の割合が高いことが分かりました。
日本整形外科学会が昨年5月に発表した2つの実技テストと1つのチェックリストからなるロコモ度テストでは、実技テストである立ち上がりテストでは20代女性が最もロコモ予備軍と判定される割合が多く、その数なんと35%。2ステップテストでも20代女性が最もロコモ予備軍割合が多く63%、身体や生活習慣の状態をチェックするチェックリストによる診断では40代女性が33%と、最もロコモ予備軍の割合が高かったそうです。
「ロコモティブシンドロームなんて、60歳を超えてから気にすればいい」なんて思っていた人にとっては目からウロコの結果かもしれません。日頃から健康に関する運動器具を扱う社員であってもそうなのですから、この記事をお読みの方の若い方のなかにも「隠れロコモ」の方が意外と多いかもしれません。日々の生活を健康にするための生活習慣の見直しは、いつはじめても早過ぎると言うことはありません。日頃から身体を程よく動かしていくように心がけたいですね。 

or2014.9.9 1.jpg

        


参考:みんなの介護ニュース 日本整形外科学会

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター 作業療法士