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ワンポイントリハビリ 「転倒での骨折を防ごう 〜運動編〜」

<転倒を防ぐには>
運動と住環境の見直しがポイントとなります。
骨粗しょう症の人が転倒すると、大腿骨の付け根や手首など、通常では骨折しないような箇所を骨折してしまいます。また、一度骨折すると、その後さらに骨折しやすくなります。そのため、骨折を予防するには転倒を防ぐことが重要です。主な対策には「運動」と「住環境の見直し」の2つがあります。 今回は「運動」について紹介します。

<転倒しないための運動>
筋力アップ(背筋・下半身)とバランス感覚を保つことがポイントです。
運動の目的は、主に「背筋・下半身の筋力アップ」「バランス感覚の維持」の2つです。日常生活で誰でも簡単に、しかも安全に行うことができるものが適しています。体の支えになる机やいすを用意して行います。
家族と同居している場合は、家族が一緒にいるときに行うと安心です。

【片脚立ち】
机に両手を置いて、できるだけ背中をまっすぐにし、片脚立ちをする。(左右1分間ずつ・1日3回)

【スクワット体操】
机に両手を置き、足を肩幅に開いて、いすに腰掛けるようなつもりで膝をゆっくりと曲げ、ゆっくり伸ばす。(5〜6回1セット・1日3回以上)

【胸張り体操】
いすに深く腰かけ両腕を脇に下ろす。胸を張るように手のひらを回転させ、背中の左右の肩甲骨を中央に寄せる。(10回1セット・1日3回以上)

注意 :(かっこ)内は目安です。自分の体の状態に合わせ調整してください。運動中や運動後に痛みがない範囲で行いましょう!
また、次の日に疲れが残らない程度に!

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター 作業療法士