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ワンポイント介護術 「エアコンで熱中症対策をしよう!」

 人間の体には気温の変化に対して体温を36〜37℃に保つ調節機能が付いていますが、夏場になると体温調節機能が追い付かなくなり、体温が異常に上昇してしまうのが熱中症です。今回のワンポイント介護術では、節電しながら熱中症を防ぐエアコンの使い方をご紹介します。

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熱中症は屋外で起きるイメージがあると思いますが、小さい子供や高齢者の多くは安全なはずの室内で熱中症を発症しています。室温30℃、湿度75%を超えると一気に熱中症発症のリスクが高まるので冷房の温度を28℃で使用しましょう(冷房の28℃は節電にも効果的な温度です)。
また、室温が低くても湿度が高ければ、汗が蒸発せずに体温が下がりにくくなるので、湿度50%を目安に除湿をすることも心がけて下さい。

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エアコン使用中は扇風機を使用し、空気を循環することで冷気が一気に部屋全体に広がり、節電効果も高くなります(扇風機は高い位置で、天井に向けて首振りするのが効果的です)。
エアコンを使用しているからといって油断できないのが脱水です。高齢者は筋肉量が減るとともに体内の水分量も失われます。「喉が渇いた」と感じてきたときにはすでに脱水になっている事が考えられます。喉の渇きを感じる前に定期的に水分を摂る事を心がけましょう。
ぜひ皆さんもエアコンと扇風機を上手に使用し、熱中症予防に努めて下さい。


参考文献【子供と高齢者を守る!エアコンで熱中症を予防する節電ポイント】

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター
通所事業所 南東北さくら館