2016年10月 1日
『魔女の一撃』と呼ばれ、突然やってきて立って歩けないほどの激痛が数時間続くのが急性腰痛症、いわゆる『ぎっくり腰』です。加齢により、腰の軟骨・関節そして筋肉が変化するものが主な原因です。ぎっくり腰は1回で終わる場合もありますが、腰に時限爆弾を抱えたように、定期的に繰り返す人も少なくありません。予防には普段からストレッチをしたり、筋トレで腹筋や背筋をバランスよく鍛えたりすることが大事ですが、毎日なんて無理だと思う方も多いことでしょう。
まずは普段の何気ない行動、無意識にしている腰に負担のかかる行動などを見直してみましょう。
①立ち方
・背筋を伸ばしてアゴをひき、肩の力を抜いて腹筋に力を入れる。
・足の親指のつけ根に体の重心を置く。足の親指で立つ気持ちで。
②歩き方
・筋をピンと伸ばし、膝もしっかり伸びた状態で、かかとから着地する。腰とひざの負担が少ない歩き方です。
・歩くのに合わせて自然に手を振り、大股で歩く。
※日本人に多い「ひざ歩き」
背中を丸め、常にひざが軽く曲がった状態で、上体を揺らしながら歩く「ひざ歩き」は、日本人に多く見られます。
歩くたびに頭が上下に動いて、脚を踏み出すたびに右へ左へと全身が揺れるヒョコヒョコとしたく歩き方です。 見た目にも悪く、腰と膝に余計な負担がかかります。
③座り方
・背もたれはやや高めで、角度はやや後方に傾いた状態が最も良い。背もたれの形は、ゆるいカーブを描き背中のカーブに合ったものが良い。合わない場合は間にクッションなどを挟む。
・腰を背もたれでしっかり支持する。
・イスの高さは、足の裏がしっかり床につき、その状態でひざの角度が直角くらいに曲がるくらいがよい。イスが高すぎる時は台座などの上に足を置く。
・パソコンのモニターを見る時は、視線が水平よりやや下を向くくらいの高さにする。高すぎたり低すぎたりすると首に負担がかかり、首痛や肩こりの原因になる。
※イスを使わない座り方
◎正座
△あぐら
×横座り・立てひざ・体育座り
いくつか当てはまるものはあったでしょうか?たとえ良い姿勢でも、座りっぱなしや立ちっぱなしなど同じ姿勢を長時間続けていると、筋肉が緊張して疲労がたまり、腰痛の原因になります。
だいたい30分に一度は姿勢を変えたり、軽く体を動かすことで腰痛予防になります。
参照【腰痛の全てが分かる総合情報サイト】