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ワンポイントリハビリ 「骨粗しょう症のお話」

 外の気候もだいぶ暖かくなり、運動を行なうのにも適した季節となりました。健康のために運動が必要ということは、皆さんも理解していることと思います。しかし、健康維持のためには運動だけではなく、栄養もしっかり取ることが重要です。特に、栄養不足で骨がもろくなり、骨折をする高齢者が多く見られます。そのため今回は、骨粗しょう症について触れたいと思います。

骨粗しょう症とは、骨のカルシウム量が低下して骨がもろくなる病気です。骨粗しょう症の人は、転倒したときに骨折をする危険性が高くなります。しかし、骨粗しょう症はほとんど自覚症状がなく、ゆっくりと進んでいくことが多いため、気づいた時にはすでに骨がもろくなっていたということがあります。そのため、定期的に検査を受けたり、食生活や生活習慣に注意しながら、骨粗しょう症を予防していく必要があります。

では、実際にどんな人が骨粗しょう症になりやすいのかを、以下の項目にまとめました。□にチェックをいれてみてください。

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①カルシウムの摂取量が少ない □
②栄養が偏りがち □
③インスタント食品をよく食べる □
④運動不足 □
⑤日光にあたる時間が短い □
⑥タバコの本数やお酒を飲む量が多い □
⑦自分の親がよく骨折を繰り返していた □



いかがだったでしょうか?当てはまる項目が多い人は、骨粗しょう症の危険性が高い可能性があります。

骨粗しょう症を予防するには、運動面と栄養面で気を付けることがもっとも重要です。運動をすると筋肉が鍛えられるように、骨も強くなります。また、適度に日光に当たることで、骨の再生を助けるビタミンDを体の中でたくさん作ることができます。栄養面では、カルシウムやビタミンDを多くとり、食事の偏りや無理なダイエットをせずに、バランスのとれた食事を取るように心がけましょう。

骨粗しょう症を予防しながら健康を維持し、楽しい毎日を送りましょう!

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター 理学療法士