2017年10月16日
ベッドや布団で臥床している方の着替えを手伝う際、袖に腕が通りにくいという経験はありませんか?
衣類はなるべく伸縮性のある着用しやすい物を選ぶのが良いですが、伸縮性のない衣類しか見当たらない時もあります。
でも大丈夫!実は"あること"を変えるだけで、今までが嘘のように、とても楽チンにできてしまうのです。
それでは早速、やってみましょう。
【設定】
モデル:右腕拘
衣類:伸びにくいシャツ
場面:布団臥床中
まず初めに、「腕が通りにくい」原因からです。 右腕が拘縮していますので右腕から通すとしましょう。 |
次に、左側を向いてもらって、背中に来る部分を下げる・・・。 |
ちょっと待ってください。これです。これが原因です。 背中に衣類を下ろしてから、もう一度仰向けになると、袖の入口が肩の部分で止まってしまいます。 |
そうすると、左腕が入りにくくなってしまいます。 |
とても窮屈そうで、もし通せたとしても衣類で肌を強く擦ってしまいますね。 それではいよいよ、どうすれば着替えやすくなるのか見て行きましょう。 片方の腕(今回は右腕)を通した後、背中の衣類を下ろすのではなく、余っている衣類をすべて首の下を通し、反対側へ送りこむのです。 |
するとどうでしょう。 先ほどと比べて袖の入口と肩の間に余裕ができています。 |
【before】 |
【after】 |
衣類が背中の面積に引っ張られなくなったので、伸縮性の無い衣類でも伸びるような動きができたのです。 実際に腕を通してみると、とてもすんなりと通りました。 |
両腕が袖に通ったら、左側を向いてもらって最後に背中に来る衣類を下ろします。 そうです。変えるべき"あること"とは、"衣類を動かす順番"だったのです。 |
きている状態でも、この方法は有効です。より、着替えがスムーズになりますので、是非一度"衣類を動かす順番を変えて"お試し下さい! |
社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター
通所事業所 南東北さくら館