お知らせ

腸内細菌と健康

om2018.3.17 1.jpg これからの季節の変わり目、もう少し続く寒い季節の今だからこそ体調管理、風邪やインフルエンザの予防もまだまだ意識していたいところです。
そのためにもあらためて、腸内環境『腸内細菌と健康』について考えていきます。
「なぜ腸内細菌なのか?」と思うかもしれませんが、腸内環境を整えることで免疫力がアップし、風邪やインフルエンザの予防にもなります。

     
腸内の善玉菌の割合を増やす方法には、大きく分けて二通りあります。

     
1.ビフィズス菌や乳酸菌
ヨーグルト・乳酸菌飲料・納豆・漬物など、ビフィズス菌や乳酸菌を含む食品を摂ることです。
善玉菌を継続して腸内に補充すると効果的であるため、毎日続けて摂取することが効果的です。善玉菌は生きて大腸まで到達しないと意味が無いと言われますが、死んでしまっても一定の効果が期待できますので、必ずしも生きて腸まで届く必要はありません。
2.食物繊維
オリゴ糖や食物繊維を摂ることです。これらの成分は野菜類・果物類・豆類などに多く含まれています。消化・吸収されることなく大腸まで達し、善玉菌の栄養源となって増殖を促します。
オリゴ糖は、大豆・タマネギ・ゴボウ・ネギ・ニンニク・アスパラガス・バナナなどの食品にも多く含まれていますので、これらの食材を食事に取り入れると良いでしょう。また特定保健用食品などとして市販されていますので、効率的に摂取するにはこれらを利用するのも一つの方法です。
市販されているオリゴ糖製品の有効摂取量は、一日あたり2~10グラムです。しかしオリゴ糖を急に摂取すると下痢を起こしたり、おながか張ったりすることがありますので、このような場合には1回の量を2~3回に分けて摂取する、または1日あたりの摂取量を減らして数日間かけてもとの摂取量に戻すという方法があります。オリゴ糖に対する腸内細菌の"慣れ"を考えながら摂取することが重要です。

     
om2018.3.17 2.jpg腸内細菌が健康的な好ましい状態であるかどうかを知るもっとも簡単な方法は、便を観察することです。色は黄色から黄色がかった褐色で、においがあっても臭くなく、柔らかいバナナ状が理想です。逆に黒っぽい色で悪臭がある便は、腸内細菌のバランスが悪くなっている状態です。
おなかの中の同居人である腸内細菌の状態をよく知り、仲良くなることが健康づくりには大切です。     

参考:厚生労働省【e-ヘルスネット】
社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター 看護部