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疼痛予防で健康寿命をのばそう!④ ~ひざの痛み編~

<ひざの痛み>
or2020.12.23 1.png階段の上り下りがつらい、正座ができない、歩いていても痛みが出る、など膝が痛いと悩んでいる人は多くいます。
ひざの痛みの大半は、ひざにかかる負荷によって骨・軟骨・じん帯・関節包・筋肉といった組織が傷むことで生じます。
これらの痛みや疾患に対して早期に適切な治療を受けることは、いつまでも自立して人生を楽しむことにつながります。

     
<変形性ひざ関節症になりやすい人>
・ふとももの筋力が低下している人
・肥満傾向の人
・O脚、X脚の人
・高齢女性
・スポーツなどでひざ関節を駆使した人
・慢性関節リウマチや痛風などによる関節炎の既往がある人

     
<ひざの健康自己チェック>
設問の答えが"はい(YES)"であれば、□にレ点をいれてチェックしてください。
□ ①ひざを曲げたり伸ばしたりしていると、ゴリゴリやコツコツ、ギュッギュッといった音がする。
□ ②階段を下りているときに、不意にひざの力がカクンと抜けてしまう。
□ ③和式トイレのあと、立ち上がるのが苦痛。正座も苦痛である。
□ ④ひざが完全に伸びきらず、平らなところで足を伸ばしても裏が床にぴったりつかない。
□ ⑤「気をつけ」の姿勢をとると、両ひざの間がこぶし1つ分以上離れる。
□ ⑥正座がまるっきりできない。
□ ⑦運動のし始めの時にひざが痛むが、続けていると痛みが取れていることが多い。
□ ⑧ひざを曲げると、おさらの上が張ったり腫れているような感じがする。
□ ⑨片手でふとももからひざに向けてしごいて、片方の手でおさら部分を押すと、おさらがコツコツと浮いた感じがする。
□ ⑩左右のひざのかたちが違う。
□ ⑪おさらが外側にずれているような感じがする。
□ ⑫ひざがガクガクするので、いつも不安定。

     
看護師.png◎チェック結果
①~③の症状は、半月板というひざの中にある軟骨が切れたときによくある症状です。
④~⑦の症状は、変形性ひざ関節症と診断されることが多く、これは老化現象による症状です。
⑧~⑩の症状は、ひざの中に水がたまっている可能性があります。変形性ひざ関節症や慢性関節リウマチの典型的な症状です。
⑪~⑫の症状の場合は、ひざのじん帯が切れている可能性があります。膝蓋骨(しつがいこつ)亜脱臼やひざ不安定状態のときによくみられる症状です。

     
参考資料:理学療法ハンドブック シリーズ①健康寿命

     

社会福祉法人 南東北福祉事業団

総合南東北福祉センター 理学療法士