お知らせ

正しい食事介助

【安全に食事を始めるための準備】
①生活リズムを整え、覚醒して食事に向き合えるようにする
②食事前に口腔ケアを行い、口の中を清潔にしておく
③準備運動として嚥下体操を取り入れる
④食事に注意を集中できる環境を整える

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※体幹が安定しない人、口から食べ物がこぼれやすい人などは、30度の傾斜をつけることで食べ物を取り込み送り込みやすくなり、誤嚥のリスクが減少します。

     
【基本的な手順と注意点】
介助者は立ったまま介助しない  

食事時間は長くても30~40分を目安とする

①姿勢の確認、食器などの食事直前のチェック
②アイスマッサージなどで嚥下反射を促す
(アイスマッサージとは、凍らせた綿棒等で口腔内を刺激し、嚥下反射を促す方法です)
③バランス良く食材を与える
④飲み込んだことを確認し、次の一口を与える
⑤食事の摂取量を確認し、記録を取る
⑥口腔ケアを行う

     
【スムーズに食事介助をするための3つのポイント】
1)スプーンの取扱方法
・スプーンは薄くて平らなものが好ましい
・食べ物の一口量は、安全に食べられる約3~5g(ティースプーン1杯)から始め、様子を見ながら調整する

     
2)食事前や食事中の声かけ
・誤嚥を防ぐために、「噛みましょう」「飲み込みましょう」などの声かけをする
・きちんと飲み込んだのを確認してから「次のものを食べましょう」と静止の声かけをする
・食事中のリラックスできる会話は、好みの食べ物を聞き出すことなどに有効ですが、会話によって食事に集中できなくなるおそれもあるため、タイミングをみて会話する

     
3)口を開けてくれない、開きが悪い場合
・好きな食べ物を食べてもらう
・食事の雰囲気、料理の味や香り工夫する
・スプーンを自分で持って食べてもらう
・おにぎりや寿司などの手づかみ食を試す
・口の反射を利用し、空のスプーンをもう一度口に入れてみる

     
食事介助は、誤嚥のリスクを避けることを第一に考えましょう。
目が覚めている時、落ち着いて食事に集中できる環境を整え、正しい姿勢で、一口ずつしっかり飲み込んで食事が摂れるように介助することが大切です。

社会福祉法人 南東北福祉事業団
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