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2009.12.9 ワンポイントリハビリ~認知症シリーズ~ 認知症とは!?

「認知症」とは?
 「物忘れが激しい」「言葉が出てこない」「段取りが悪い」等、いくつかの脳の働きが低下し、日常生活に支障をきたす状態をいいます。
認知症とは? What is the dementia?
 余談ですが・・・
 「認知症」と診断する1つの評価方法に【長谷川式簡易知能評価スケール:HDS-R】というものがあります。これは、専門知識を持った検査者が必要なものです。質問形式で行い、その正解数によって点数が決まり、点数が低いほど、認知症が重度であると考えられます。どんな内容かというと・・・
1.お歳はいくつですか
2.今日は何年の何月何日ですか?何曜日ですか?
3.私たちが今、居る所はどこですか
4.これから言う3つの言葉を言ってみて下さい。あとでまた、聞きますので、覚えていて下さい
5.100から7を引くと?そこからまた7を引くと?
6.私が今から言う数字を逆から言って下さい
7.先ほど、覚えていて下さいと言った言葉をもう一度言ってみて下さい
8.これから5つの品物を見せます。それを隠しますので、何があったか言ってください
9.知っている野菜の名前をできるだけ多く言って下さい

以上のような質問内容です。30点満点になるのですが、25点以下で認知症の疑いがあり、21点以下で認知症である可能性が示唆されます。重度な方は10点以下となります。

さて・・・
 では「認知症」を予防するには、どうしたらいいのか?というところですが、老化によるもの・脳の病変(アルツハイマー病・脳卒中後に症状が見られる脳血管性認知症など)によるものなど、原因は様々です。これまでの研究から、認知症を予防する・進行を緩和させるために「脳を健康にすること」「脳を鍛えること」により、脳の働きを活性化し、強い脳をつくることが重要であることが分かってきました。

次回は、「脳を鍛える」いくつかの方法をご紹介します。

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北日和田福祉センター
理学療法士 高橋清香