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2010.6.8 ワンポイントメディカル 家庭での食中毒予防

ご家庭での
食中毒の予防

 食中毒は、細菌やウイルスに汚染された食品を経口的に摂取することにより起こります。
細菌は、高温多湿な環境で増殖が活発になります。ですから、梅雨時や夏にかけては細菌性食中毒の発生件数が多くなります。そして、冬期にはノロウイルスが原因の食中毒が多く発生しています。ですから、食中毒は、一年中気を抜かずに習慣的に予防対策を行う必要があります。

食中毒は、旅館や飲食店、施設だけでなく、家庭の食事でも発生します。しかし、家庭での発生では症状が軽かったり、発症する人が1人や2人のことが多いことから風邪や寝冷えなどと思われてしまう一方で、食中毒とは気づかずに重症化したり、死亡例もあるといわれており注意が必要です。

食中毒の予防の大原則
食中毒の予防には、三つの大原則が重要といわれています。
(1)菌・ウイルスを付けない(清潔
(2)菌・ウイルスを増やさない(迅速、冷却、乾燥
(3)菌・ウイルスをやっつける(加熱など

食中毒予防のポイント
食中毒予防のポイント1.食材の保管
 生鮮食品は、買い物後直ちに冷蔵または冷凍する。
2.食材の処理
生野菜は流水による洗浄を徹底する。肉類や冷凍食品は十分に加熱する。
3.調理器具の管理
使用後は、熱湯または次亜塩素酸ナトリウム等を用いて殺菌を行い、清潔に管理する。
4.手指の衛生
トイレの後や鼻をかんだ後はもちろん、調理中において次の食材に触れる前に手洗いを励行する。
5.調理後の食品の管理
缶詰や瓶詰、さらに真空パックの中でも増殖する菌もありますので、調理した食品は速やかに食べる。

その他の衛生管理のポイント
1.手洗いの励行
手洗いは衛生管理の基本。調理時に限らず、感染症を防ぐためにはこまめな手洗いが欠かせません。とりわけ、注意を要するのが、糞便や嘔吐物の処理の時です。
正しい手洗い方法http://www.kaigo-hiwada.com/blog/000591_6.html
 患者などの糞便に触れる可能性がある場合には、手袋を使用し、万一手に触れたならば、直ちに流水と石鹸で十分に時間をかけて手洗いをしましょう。洗った手は完全に乾かしましょう。

※次亜塩素酸ナトリウム液は、薬局・薬店で購入できます。次亜塩素酸ナトリウム液は、食中毒の予防や感染防止に効果があります。詳しくは株式会社オーヤラックスhttp://www.oyalox.co.jp/b/b01_f.htmlのホームページをご覧ください。
注意しましょう
食中毒予防の「三つの大原則」に従って、衛生的な食事作りを行い、家庭から食中毒をなくしましょう。
万が一、お腹が痛くなったり、下痢をしたり、気持ちが悪くなった りしたら、かかりつけのお医者さんに相談しましょう。

※この記事は厚生労働省ホームページの記事内容、株式会社オーヤラックス様からの情報提供等を参考にしております。
厚生労働省ホームページ〈家庭でできる食中毒予防の6つのポイント〉
http://www1.mhlw.go.jp/houdou/0903/h0331-1.html
株式会社オーヤラックスホームページhttp://www.oyalox.co.jp/


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