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2010.11.5 福島県観光情報 牡丹焚火〜かおり風景100選〜

福島県観光情報 Fukushima-tour information
牡丹焚火(ぼたんたきび)

 須賀川牡丹園には、樹齢200年以上の古木牡丹290種7,000株が咲き、かおりが園内に広がっています。また、毎年11月の第3土曜日に、天寿を全うした牡丹の枯木を供養する「牡丹焚火(ぼたんたきび)」が行われ、ほのかなかおりが漂う。俳句歳時記の季語にもなっている「牡丹焚火」は、国指定名勝に指定されています。
 「牡丹焚火」が行われるようになったのは大正時代の初め頃。当時の須賀川牡丹園(すかがわぼたんえん)の園主(えんしゅ)だった柳沼家(やぎぬまけ)が管理栽培(かんりさいばい)していたころで、柳沼家に出入りしていた地元の俳句(はいく)を作る人たちにより、かれた牡丹の木を供養するために行われていました。
 現在は、毎年11月の第3土曜日の夕方から須賀川牡丹園内で地元の俳句団体(はいくだんたい)が中心になり、かれた木を焚(た)くと、むらさき色や緑青色の焔(ほのお)が立ちのぼり、ほのかなかおりが園内にただよい秋の夜に落ち着きと暖かさをもたらしてくれます。

牡丹焚火
所在地:福島県須賀川市
かおりの源:赤松、牡丹、枯死した牡丹古木の焚き火
季節:11月第3土曜日
須賀川牡丹園情報


須賀川の牡丹焚火は、2001年に環境省「かおり風景100選」に選定されました。
 かおり風景100選は、日本のやすらぎやゲンキをあたえてくれるすばらしい景色があり、景色を体全体で感じるときに、目や耳で感じるだけでなく、「かおり」もあると考えています。そんな、「かおり」のある風景をいつくしみ、守りつづけている地域の方々を心から応援し、みなさまに愛されるかおり風景がこれからもずっと続くようにとの願いをこめ、「かおり風景100選」は選ばれています。

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