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2011.5.13 ワンポイントリハビリ 生活不活発病を防ごう!!

ワンポイントリハビリ

生活不活発病を防ごう

 この度の東日本大震災では、広域にわたり甚大な被害が及んでおり、被災された方々におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。
 先の東日本大震災により避難している方、外出を避けて自宅内で過ごす時間が多くなる方もいると思われます。また、これまで近所付き合いや畑仕事を行っていた方でも、寝たままとなりやすく動かない状態になりがちとなります。これらによって生活不活発病が始まってしまいます。

 生活不活発病とは、動く機会や果たす役割を失うことで、生活動作がままならなくなり、活動する範囲が狭まります。特に高齢者は筋力の低下うつ状態知的活動の低下めまい・立ちくらみが起こりやすくなる病気です。 
 今回は、この生活不活発病の予防方法をご紹介します。

生活不活発病の予防の4つのポイント
(1)なるべく動くことを心がけましょう
(2)日中、ずっと横にならないようにしましょう
 ・家の中で出来る家事動作を出来る範囲で行いましょう  
(3)身の回りを片付けを
 ・歩きやすい通路を確保しましょう
(4)「安静第一」は思い込みです
 ・持病や調子に合わせて動ける範囲で。
生活不活発病対策 ラジオ体操

家族や周りの皆様の援助方法
(1)声をかけてください
 ・高齢者は目立ちにくいです。周りの方から声をかけてあげて下さい。
(2)『大丈夫』を鵜呑みにしない
 ・立ち座りなどの動きを確認してあげて下さい。本当に大丈夫かを。
(3)散歩やスポーツは気分転換含め活性化に効果的
(4)運動は、『少ない量を数多く』の原則
 ・ラジオ体操などの軽い運動を、小分けにして行いましょう。

動ける範囲で出来る事を
その行動が自分の体の調子を整えてくれます

参考資料:社団法人 日本理学療法士協会「生活不活発病予防リーフレット」

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター
作業療法士