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2011.7.27 ワンポイントリハビリ 高次脳機能障害について

ワンポイントリハビリ
高次脳機能障害について

〜高次脳機能障害をご存知ですか?〜

はてな みなさん、高次脳機能障害という言葉をご存知でしょうか?この言葉は、高次神経障害、神経心理障害、認知障害、神経行動障害などに言い換えられることもあります。
ところで、高次脳機能障害とは、病気や脳の損傷によって認知機能に障害が生じた状態をいいます。
 ここで言う認知とは、認知過程(意識が混濁しておらず正常で、自分に起こった出来事を記憶して必要の応じて思い出し、蓄えた知識を用いて考え、外に向かって表現する過程)と行為の感情を含めた精神機能の総称です。

 主な症状
・記憶障害
・注意障害
・遂行機能障害
・社会的行動障害   という症状です。
看護師

 具体的には、古い記憶は保たれているが新しいことを覚えられない、集中力が続かない、注意力の低下によりソワソワして落ち着かない、注意が散漫になってしまう、感情や行動の抑制がきかなくなる、良く知っているはずの道で迷ってしまう、言葉が上手く出ない、物にぶつかりやすいなどが見られます。
 高次脳機能障害は障害があることが分かりにくいため周囲から理解を得ることが難しいと言われています。どのような症状が表れるかは、損傷を受けた脳の部位などによって人それぞれ異なります。
 しかし、どんな困った症状でもちょっとした工夫によって、日常生活は暮らしやすくなります。また、家族はもちろんのこと、障害をもつ方の周囲のかたなど社会全体の高次脳機能障害の正しい理解が必要です。

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター
作業療法士