2020年1月18日
年齢が同じでも、転びやすい人と滅多に転ばない人がいます。高齢になるにつれて、一人ひとりが抱える転倒のリスクに大きな差が出るためです。しかし、自身の転倒のリスクに気づき、事前にそれを取り除くことができれば、転倒事故の多くは防ぐことができます。
今回は、転倒を予防する取り組みとして『今の自分の転倒リスク(危険性)を知る』ということで、転倒リスクチェックシートを使って、あなたの転倒リスクを調べていきましょう。
<転倒リスクチェックシート>当てはまるものにチェックをしましょう
1□ この1年間に転倒した
2□ 横断歩道を青信号の間に渡りきることができない
3□ 1kmぐらいを続けて歩くことができない
4□ 片足で立ったまま靴下を履くことができない
5□ 水でぬれたタオルや雑巾をきつく絞ることができない
6□ この1年間に入院したことがある
7□ 立ちくらみがすることがある
8□ 今までに脳卒中を起こしたことがある
9□ 今までに糖尿病といわれたことがある
10□ 睡眠薬、降圧剤、精神安定剤を服用している
11□ 日常、サンダルやスリッパをよく使う
12□ 家の中でよくつまずいたり、すべったりする
13□ (新聞や人の顔など)目があまりよく見えない
14□ (会話など)耳があまりよく聞こえない
15□ 転倒に対する不安が大きい、あるいは転倒が怖くて外出を控えることがある
みなさん、いくつチェックがつきましたか?
6つ以上チェックがあると転倒のリスクが高いといわれています。転倒のリスクは「歩行能力・バランス・筋力の低下」「疾病・服薬」「視力・聴力の低下」「外的要因」「転倒に対する不安とそれによる日常生活活動の制限」などに分類されます。どんな転倒のリスクを抱えているのかを確認し、対策をしていきましょう。
次回は、『転ばない身体をつくること』をテーマに、身体のバランス・足の筋力・身体の柔軟性を保つための体操を紹介します。
参考資料:理学療法ハンドブック シリーズ①健康寿命
厚生労働省監修「介護予防研修テキスト」
社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター 理学療法士