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免疫力を高める

 冬になると特に、インフルエンザなどの感染症が蔓延しやすくなります。それに加えて、今年は新型コロナウイルスといった新しい感染症も、世界中で猛威を奮っています。
今回は、感染症から身体を守る免疫の仕組みや、免疫を高めるポイントについて解説します。


om2021.1.20 1.png免疫機能の働き
私たちの身の回りには、細菌やウイルス、ほこりや汚染物質など、身体に有害なものがたくさん存在しています。そのような物質にさらされても病気にならないのは、それらの有害物質を身体から排除する、免疫という防護システムがあるためです。免疫機能が正しく作用していれば、健康で若々しくいられます。では、どのようなことを心がければ良いのでしょうか?

     
「免疫力」を上げるヒント
免疫が正常に機能するための鍵となるのは、自律神経がバランスよく働いているかどうかです。自律神経の働きは、心理状態に大きく影響されます。そのため、ストレスに対処することが最も大切なポイントといえるでしょう。そして、もちろん、生活習慣を見直すことも必要です。
①身体を動かす

om2021.1.20 2.pngまずは1日に10分程度の体操をするだけでも良いので、運動の習慣をつけることが大切です。可能ならば、うっすらと汗をかく程度の時間、散歩ができると良いでしょう。運動は免疫機能を向上させる他にも、生活習慣病を予防したり、転倒を防いだり、脳を活性化させるなどの効果もあります。
②食事

免疫機能を維持するためには、良質なたんぱく質・ビタミン・ミネラルが必要です。脂肪や糖分ばかりが多くなりがちな洋食に比べて、和食は栄養バランスがよくおすすめです。
③ぐっすり眠る

昼は交感神経が、夜は副交感神経が優位に働くという自然な切り替えをするためにも、睡眠のリズムを確保することが重要です。
④よく笑う

笑うとNK細胞という免疫をつかさどる細胞が活性化されることが分かっています。たとえ作り笑いでも、そのような効果が得られます。
⑤身体を温める

om2021.1.20 3.png体温が高いとリンパ球が増えて活性化し、免疫機能が高まります。また、身体が温まると血管が拡張して副交感神経が優位になり、リラックスしやすくなります。入浴はぬるめのお湯でゆっくりと、40度くらいのお風呂に10分以上つかると良いでしょう。体温が1℃下がると、免疫力は30%下がると言われています。根菜類、イモ類、ショウガ等、土の中にできるものは身体を温める作用があるので、日頃から意識すると良いでしょう。
⑥リラックスできる時間をつくる

多忙は、ストレスから暴飲暴食を招きやすいものです。仕事を早めに切り上げ、30分だけでも早く帰れるようにしてみましょう。また、責任感が強く真面目な人は、つい頑張りすぎて無理をしてしまうことが多々あります。適度に手を抜くことも時には必要かもしれません。

免疫力を向上させて、感染症に負けない身体を作りましょう。

社会福祉法人 南東北福祉事業団
総合南東北福祉センター 看護部