理事長あいさつ

理事長あいさつ


社会福祉法人 南東北福祉事業団
理事長 渡邉一夫

 新年明けましておめでとうございます。
 令和6年、西暦2024年の年頭のご挨拶を、社会福祉法人南東北福祉事業団・理事長 渡邉一夫より謹んで申し上げます。
 昨年はロシア軍のウクライナ侵攻が続く中、さらに世界中の人々を震撼させるイスラエル・パレスチナ紛争が勃発し、世界規模で平和が脅かされるような状況となっています。戦禍によっておびただしい人命が失われ、経済の根幹を成す食料、エネルギーの需給などにも重大な影響を与えています。
 私たちの地域社会にも、電力、燃料を始め多くの物価高騰により深刻な影響が出ています。このような状況の中でも、南東北グループの各病院、介護・福祉施設は地域の皆様の安全、安心を確保するため医療・福祉サービスを絶やすことなく提供し続けてまいりました。このような献身的な働きにより、南東北グループは地域の皆様からの信頼を得られていると感じています。
 日本においては、ビッグモーターやジャニーズ事務所の不祥事、円安の継続など、先行きの不透明な憂慮される出来事が多かったように思います。9月には第2次岸田再改造内閣が発足するなどしましたが、不支持率が高く政治が不安定な状況となりました。
 明るい話題としては、大谷翔平選手が本塁打44本で日本人初のアメリカンリーグホームラン王となり2度目のMVPに輝きました。将棋界では、藤井聡太棋士が史上初の八大タイトル制覇の偉業を達成しました。これらの素晴らしい活躍は、私たちに希望と活力を与えてくれました。
 4年を超える新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの国民が医療の重要性を再認識することになり、社会における医療・介護・福祉のあるべき姿勢が問い直されることとなりました。
 さらに、近年は地震・台風などの自然災害が多発するようになりました。緊急時や災害発生時の対応マニュアルやハード面の整備などの必要性が増していますので、周辺環境を見直し、改めて防災・減災体制の強化を図る重要性を感じています。
 南東北福祉事業団では、安定した稼働を維持し、地域の安全の確保に努めるとともに、着実に業績を伸ばしています。東京都世田谷区の「東京リハビリテーションセンター世田谷」も、行政と連携を強化し安定稼働に向け着実に事業を進展させています。
 これらを含め、南東北グループ全体で各種施設の整備・運営を拡充・強化するとともに、人材の育成を進め、新たな施設基準や各種加算を取得するなど、医療・介護・福祉事業の経営安定と更なる発展を実現してきました。現在では、グループ全体10法人で職員数約8,500人、事業所数100施設を超えるまでに成長し、医療・介護・福祉分野において全国展開し、地域社会に貢献するグループとして、各界各層から高い評価と信頼をいただいています。これもひとえに、支えていただいた地域の皆様や関係者の方々のご助力のおかげであるとともに、職員一人ひとりの努力によるものであり、この場をお借りして心から感謝申し上げます。
 今年は、新型コロナウイルス感染症以後の医療・介護・福祉の必要性がますます高まるでしょう。そして南東北グループの社会的役割もますます大きくなる重要な年となります。南東北グループのすべての職員は、改めて南東北グループの理念である『すべては患者さん・利用者さんのために』を心に刻み使命感に燃え、全職員が一丸となってそれぞれの分野で力を尽くし、地域の皆様のために安全・安心な社会の実現に貢献してまいります。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 2024年1月4日